ロックタイト

ロックタイトはネジの緩み止め用接着剤です。 嫌気性で、ネジを締めた後に接着剤が固まります。 作業が容易であり緩み止め効果が安定しているため、広い分野で使用されています。

ロボットの製作にはネジを沢山使用しますので、 ネジの緩み対策がないとロボットを組み立てても練習中や競技中にネジがポロポロと落ちて大変なことになります。

いくつかあるロックタイトの種類の中でも、ロボット製作に使用する可能性が高いものについて紹介します。

1.種類と特徴

Loctite 222

・ 低強度
・ 推奨ネジ径:M12以下
・ 破壊⁄脱出トルク:6⁄4
・ 取り外し可能

取り外しが容易で、着脱を繰り返すネジに向いています。
低強度ながら緩み止め効果は高く、レスコン規模のロボットはこれ1種類でも十分です。


Loctite 243

・ 中強度
・ 推奨ネジ径:M6〜M20
・ 破壊⁄脱出トルク:26⁄5
・ 取り外し可能

取り外しが可能な中強度タイプ。
Loctite 243 を全てのネジに適用すると後で外す時に大変なので、要所に絞って適用した方が良いと思います。 推奨ネジ径がM6以上ですが、M3やM4に適用しても特に問題はなかったです。


Loctite 290

・ 中強度
・ 推奨ネジ径:M12以下
・ 破壊⁄脱出トルク:10⁄29

・ 取り外し不可

ネジを締めた後でも適用できる便利な後浸透タイプ。
便利なのですが、粘度が低いため適量をコントロールするのは難しく、 想定外の範囲まで浸透して接着してしまうリスクがあります。 そのため、動力や回転軸の付近で使用することは避けた方がよいです。 また、Loctiteは塗装を溶かしますので、塗装面が近くにある場合も注意が必要です。
Loctite 290 は扱いが難しいため、使用しない前提で設計⁄製作した方が良いと思います。

2.注意事項

• 嫌気性のロックタイトは基本的に金属専用です。 アクリルやポリカーボネート等の樹脂に使用すると浸食してヒビが入ることがあります。 樹脂のネジに適用するのは勿論ダメですが、アクリル板等を金属ネジで固定する場合もロックタイトが樹脂に付着しないように注意します。

• ネジの精度が悪いとロックタイトの接着強度が低下します。 なので、ダイスやタップでネジを切るときには精度に注意します。 歯車やプーリを購入した後に軸固定用のネジ穴を追加工することがありますが、 最初からネジ穴があるものがあればそちらを優先して購入する方が無難です。

• 鋼のネジにロックタイトを適用した場合、30分程度で最終強度の25%の固着になります。 ステンレス素材やメッキされたネジはロックタイトの固着にさらに時間が掛かり、適用後6時間はそっとしておいた方がよいです。 最終強度に到達するには適用後約1日時間を置く必要があります。

• ロックタイトの棚寿命は製造後2年です。入手から1年程度で使い切るのが良いと思います。 ロックタイトの販売サイズは 10ml、50ml、250ml とありますが、10mlサイズ2つで1シーズン持ちます。 大量に買い込まないようにしましょう。

3.詳細

ロックタイトの種類や特性に関する詳細情報は下記サイトが参考になります。

» Loctite 嫌気性接着剤 (Henkel)
» 「ロックタイト」の使い方 (メカトロアイデア)
» LOCTITE ネジゆるみ止めの使用法・使用例 (脇役商品.com)

© 2014 Karakuri Ninja Robot Project